はつ恋
「あらあらお邪魔だったかしら。森島さん顔色良くたわね。やっぱ彼がいると違うのかな?」


私は恥ずかしくて顔があげられない。


佳祐は中途半端な位置に立ったまま私を見ていた。


看護師が出ていくと佳祐が、「緊張したよ。俺亜子の彼氏に見えたんだよな。」

「だって担任が生徒の病室に付き添うなんて、ありえないし、佳祐は私の彼氏だよ。」


「うーん七才も年上だし、どうみてもやばくないか?」

「やばいって何よ。私は気にならないから。」


佳祐はなんだか、苦笑いをしながら参ったばかりを繰り返していた。


そんな佳祐が可愛く思えた。

辛い入院生活を佳祐の存在が、私を元気にしてくれた。


その日佳祐は消灯時間まで、ずっとそばにいてくれた。


回診に来た林先生に冷やかされしまい、佳祐は一生私を守って行きたいと話してくれのだ。



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