はつ恋
それからすぐに、佳祐が来た。


私は嬉しくて、光太たちがいる事を忘れて佳祐に抱きついた。


佳祐は驚いている。


光太は、「見せてくれるよなぁ。」と苦笑い。


そんな光太を見つめ岬。


佳祐に、「こら亜子離れろ。」と小突かれた。


べそかきそうな私の頭を、佳祐が今度は撫でる。


「中嶋田中を連れて来てくれたんだ。ありがとうな。」


「ああ亜子の頼みだから、亜子との約束は守らないといけないから。」


光太の優しい視線を感じる。

岬も笑っていた。


佳祐が真剣な顔をして、「今から話すのは教師とかでなく、中嶋には誤りたい。こんな形になり本当に申し訳と思う。


亜子の事は生徒としてでなく、一人の女として好きだ。心から愛してる。だから二人で決めた。この先どんなことになろうとも、この愛を貫き通す事を。」


私の嬉し涙は止まらない。


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