はつ恋

退院

「俺頑張らないと駄目だな。亜子を光太に奪われてしまう。」


「やだ 佳祐本気にしたの?」

「光太は本気だよ。気がぬけない。だけどその方が頑張りがいがあるけどな。」

二人で見つめ合い、お互いの気持ちが同じである事を確認しあった。


そこに林先生が来た。


「おう。二人揃ってるな。話しがある。」


「話って何?」


「亜子何心配そうな顔をして。」


「だってここ病院だし、私入院してる訳だから・・・」


「心配はいらないよ。良い話しだから。明日退院してもいいよ。」


「えっ! 明日退院していいの?」


「ああ亜子の顔見れば、良くなってるのが分かるからね。まぁそれは佳祐君のおかげだろうけど。」


佳祐が笑う。


「貧血の方もだいぶいい、たけど好き嫌いせず何でも食べる事。」


「はい。」


私は嬉しくて又佳祐に抱きついた。



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