はつ恋
彼氏が先生だとこういう事になるのか。


「佳祐私眠いんだけど 。」

「亜子今からは俺先生だから。」


問題集をやりながら、私は眠くてコクリコクリそのたび、佳祐が頭を小突く。


「佳祐痛いってばぁ。」


「こんな問題簡単なんだから、亜子小さい頃から算数嫌いだったな。」


嫌いなものは嫌い。数字みると頭痛くなるもの。


睡魔が襲う。


「亜子風呂に入ってこい。目が覚めるから。」


私はお風呂に入った。でも気持ちよくて寝てしまった。


気がつくと目の前に佳祐がいた。


「キャー!なんで佳祐がここにいるの?」


「亜子が中々出てこないから、心配になった 。」


「心配になったって、お母さん呼んでくれればいいのに。」


「呼んだよ。そうしたら佳祐君が見て来てくれる?お願いね。」と言われた。


「もう有り得ないって!佳祐あっちいってよ。」


「亜子立てるか?」


「立てるに決まってるでしょ。」


私は長いこと湯槽につかり、すっかりのぼせてしまったらしい。自分で立ち上がれない。


「佳祐目つぶって、」


佳祐がそばに来る。


「だから目をつぶって私を引っ張ってよ。私立てないんだから。」



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