はつ恋

次の日の朝

結局お風呂を出た後、勉強の続きが始まり、さっきキスした事なんか忘れたかのように、先生に成りきってる佳祐。



二重人格じゃないかと思えるほど。


朝ご飯を食べてると佳祐が迎えに来た。


「佳祐一緒に登校はまずいでしょ。」


「でも俺嫌な予感がして、中嶋が亜子迎えに来そうな気がして。」


「さすがそれはないでしょう。」


その時玄関で光太の声がした。


「嘘! 」


「ほらな。やっぱり」


私は玄関へ行き、「光太何?」


「何って迎えに来た。」


「迎えはいいよ。佳祐いるし。」


「なんで足立いるんだ。」


「佳祐の家隣だから。」


「ああそうなんだ。でもせっかく迎えに来てやったんだから、今日は一緒に行こう。」と私と手を繋ぐ光太。


佳祐が固まる。


私はまるで散歩を嫌がる犬のように、光太に引っ張られ歩く。


その後ろを無言で歩く佳祐。



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