はつ恋
「森島大丈夫か?」そう言い保健室に入って来たのは新井先生だった。


私は佳祐から急いで離れ。カーテンを開けた。


「森島いいから横になってろ。足立先生がいきなり、森島連れていくからびっくりしたよ。」


「本当に大丈夫か?」


「森島は俺のクラスの生徒だから、心配するのは当たり前ですよ。」佳祐は平然と言う。



「俺はてっきり、足立先生が森島を好きなんだと思ったよ。」


佳祐は何も言わない。


新井先生が近くに来た。


佳祐は私のすぐそばに座っている。


新井先生が、「森島俺はおまえが好きだ。」


私の前に佳祐が反応する。

「新井先生ここは学校ですよ。生徒に告白してどうするんですか?」


「生徒とも何もないだろう。俺は森島が好きだから、その気持ちを伝えただけだ。」



「新井先生は気持ちを伝えられ、いいかも知れないが、森島が困るでしょう。」


新井は無言になる。


佳祐は新井をずっと見ている。


私はどうする事も出来ずその場に立っていた。



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