はつ恋
でも不安は消えない。


佳祐の授業も上の空で何回も注意された。


5時間目には又体育がある。新井先生と顔を合わせるのが、なんだか気まずい。


「こら森島ため息ばかりつくな!」佳祐は切なそうな顔をした。


隣の光太が昼休み又図書室な。と小さなな声で言った。


了解のサインを送る。佳祐にも光太は口パクで、ひ・る・や・す・み・と・し・ょ・し・つ。


光太ありがとうね。


昼休み岬と光太と私は図書室に行った。


少し遅れて佳祐も来た。


光太が、「足立先生の気持ちは分かるが、新井に本当の事話しても二人の思いが通じるとは限らない。

それにもし新井が二人の事妬んで学校にすべてばらしたら、亜子は学校にはいられなくなるよな。

足立先生は何処か又違う学校へ行けばいいかも知れないが、亜子は退学とか?処分されるんじゃないのか?」


私も佳祐も何も言えない。

岬も、「私も亜子が卒業するまで、誰にも話さない方がいいと思う。」



< 175 / 249 >

この作品をシェア

pagetop