はつ恋
5時目の体育は水泳でなく安心した。


でも新井先生と目が合うたび私は俯いてしまう。


岬が私の背中を叩く。ガンバレと


大丈夫だよ。新井先生は私の何処がいいの?私の何を知ってるの?


苦手なバスケだけど、みんな忘れちゃいたくて走った。

新井先生に、「今日の森島動きがいいなぁ。」


岬が、「新井先生亜子ばかり見てるでしょう? 」


「嫌そんな事はない。田中何をいいたいんだ。」


「別に構ってみただけ。」


「バカヤロウ教師をからかうやつがあるか!」


岬は笑っている。


岬ありがとうね。そうやって私を守ってくれて。


私頑張るよ。もっと強くなりたい。


佳祐の為にも強くなって、自分で何でも出来るようになりたい。


いつまでも甘えてたら駄目だ。



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