はつ恋
私の涙が止まるまで光太はずっと抱き締めていてくれた。



「光太もう私泣いてないよ。」と言うと光太は、私の顔を見て「可愛い顔が台無しだな。」と笑う。



「ねぇそんなにひどい顔してる?」と聞くと光太は又真剣な顔で「俺だけが知ってる亜子の顔だな。泣いた顔もこの不細工な顔も俺はみな好きだ。」



光太があまり真剣な顔でいうから、私はドキドキしてしまった。



光太は嬉しそうに私の顔を見て「亜子今ドキ ドキ しただろう。」と言う。



多分今私の顔は赤いかも知れない。



光太が「亜子の返事は気長に待つから心配すんな。俺担任嫌いだから亜子は絶対渡さない。」



光太何言い出すの。でもきっと光太が佳祐の事忘れささせてくれるんじゃないかな?とこの時思ったんだ。


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