はつ恋
「亜子大丈夫か?」その声に振り返るとそこには佳祐がいた。


佳祐が私を抱く。私は力が抜け立てない。


「ほら!」って佳祐が私を抱き上げた。


みんなに見られるよ。


「大丈夫もう5時間目始まってるから、誰もいないよ。」


「佳祐授業は?」


「中嶋に頼んで自習にして来た。」


あっそうだ。5時間目は佳祐の数学だった。


佳祐は私を抱き上げたまま、「ごめんな。」ってキスをした。


佳祐やばいよ。ここは学校なんだからさ。


佳祐は大丈夫。っていいながら私を抱いたまま保健室に運んだ。


養護の先生は私が又過呼吸を起こしたと思い、何も言わずにベットに寝かしてくれた。


佳祐は養護の先生に、「お願いがします。」と出ていった。


帰りは迎えに来ると言って。


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