はつ恋
母に電話をしたら、あまり遅くならないように帰ってきなさいと言われた。


「真理母さんには電話したから、大丈夫だよ。」


「そうよかった。亜子光太とは付き合ってないんだよね?」


「うん光太は幼馴染みだから、それだけだよ。」


私は真理の後を歩いて行く。

校門の所に白い一台の車が止まっていた。


真理が近付くと、中から真理のお兄さんが降りて来た。


最初暗くて分からなかったが、私の近くに来た時、いつも真理が自慢してたイケンメンのお兄さんだった。


「こんばんは。いつも真理がお世話になってます。」

「いえ私の方こそ、いつも真理には助けられてます。」

真理が、「寒いから早く車に乗って。」とドアを開ける。

私が助手席に座り、真理が後部座席に座った。


真理はとても嬉しそうだ。


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