はつ恋
真理の兄の涼さんは私より三才上の20才。今大学生の二年生。


真理の自慢のお兄さんだけあって、見た目もかなり素敵だし、とても感じがよい。


「亜子何食べたい?兄貴がごちそうしてくれるって。」


「えっ。でも今日会ったばかりでなんだか悪いよ。」

「いいよ。兄貴バイトもしてるし大丈夫だから。」


でも悪いしどうしょう。まさか食事に行くなんて思ってなかったし、私は返事に困っていた。


真理が、「あっ。そういえばこの前の土曜日足立を駅前で見た。」


「えっ。」私は驚いてしまった。


先週の土曜日佳祐は、どうしても抜けられない用事が出来たから泊まりに来れないと電話をしてきたのに。

「足立橋本先生と一緒だった。橋本先生酔ってるみたいで、足立が肩かしてた。」


嘘だよ。私は声も出ない。

真理は又、「橋本前から足立好きだったみたいだし、あの二人付き合ってるじゃないかな?」


そう言えば橋本由香先生が佳祐を好きだと言うのを、岬から聞いた事があった。


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