はつ恋

光太の気持ち

あれはそうもう7年前になる。



亜子のおばさんから、「亜子が昨日からずっと泣いて部屋から出て来ない。」と電話をもらった。



まだ10才だった俺は、とにかく亜子に会いたいと思った。



毎日亜子と遊んでいた。昨日も学校であんなに元気だったのに。亜子に何があったのだろう。



俺はは急いで亜子の家に向かった。



おばさんの話しによると、昨日隣のお兄さんに宿題を見てもらいに行ってから、ずっと泣いているらしい。


隣のお兄さんそれは一体誰なのか?10才だった俺は亜子がどんな思いをしたのか?その時分かるはずもなかった。



亜子の部屋のドアを叩いた。



「光太だけど中に入れてくれないかな?」



返事がない。



「亜子!亜子の好きなお菓子買って来たぞ。」



まだ返事をしない。



「亜子の好きなアイスも買って来た。それから亜子の欲しがっていたミッキーの時計もあげるからここ開けてよ。」


何回も部屋のドアを叩いた。




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