はつ恋
「佳祐怒ってる? 」


「ああ!」


「もう嫌いになったよね。」

「亜子は何も分かってないよ。俺がどれだけ亜子の事好きか分かってるのか?」

だって佳祐この頃会えないって言うから、私嫌われたと思った。


「だって。じゃどうして橋本先生と二人でいたの?」

「あれは二人でいたんじゃない。他の先生もいて、橋本先生が酔っちゃって仕方なく、タクシーに乗せただけ。」


そうなんだ。でも今一緒にいた女の人は誰?


「どうした?今一緒にいた人は誰か聞きたそうな顔してるな。彼女は大学の時の同級生もう結婚してるよ。
亜子嫉妬してるのか?」


又泣けて来た。


「そんなに泣くな。」


「ごめんなさい。だって私綺麗じゃないし、料理だって下手だし、佳祐に迷惑ばかりかけて。

もう佳祐に嫌われたと思ってた。」


「勝手に自分で決めるな。亜子見てると心配で、亜子もてるから、男がほっておかない。

俺がどれだけ嫉妬してるか分からないだろう。」


佳祐が嫉妬してくれてるの?



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