はつ恋
私たちは抱き合ったまま眠り、静な朝を迎えた。


あまりの寒さに二人は離れられない。


佳祐の暖かい腕の中から出られないでいる私。


ずっとこうしていたい。と佳祐を見た。


佳祐は仕方ないなぁ。ってぎゅって抱き締めてくれる。


こんな私全然色っぽいないね。と笑うと、佳祐が耳元で「亜子の声色っぽいから。」


私は昨夜の事を思いだし、急に恥ずかしくなった。


「佳祐ったら。」


佳祐の腕から逃げようとすると、「駄目 。」って引き寄せられた。


カーテンの隙間から入る日差しで、すっかり明るくなったベットの上でするキスはなんだか恥ずかしい。


「おはよう目は覚めたかな?僕の大事なお姫様。」


私を抱き上げたまま佳祐はベットから起き上がる。


二人で抱き合ったまま窓の外を見た。


一面に広がる雪景色。


佳祐と顔を見合わせて綺麗って呟いた。


この雪景色が二人を祝福してくれてるように思えた。


< 221 / 249 >

この作品をシェア

pagetop