はつ恋
年が明け初詣は、佳祐の家族とうちの家族と出掛けた。


家族と一緒なら、佳祐といてもおかしく思われないと思った。


私は母が成人式に来た、振り袖を着せてもらった。


母たちには孫にも衣装と構われ、佳祐は綺麗と言ってくれた。


でも着なれない着物は苦しいし、履きなれない草履に足は痛いし、佳祐の腕にしがみついて歩いた。


佳祐は笑いぱなし。亜子そんなにくっついたら歩けないぞ。と言いながら。


もう誰に見られても構わないから、早く家に帰り着物を脱ぎたい。


佳祐にこの事を話すと、二人きりならこのままいいとこ行けるのに。と言ってる。


もう佳祐たら何を考えているやら、ずっと佳祐はにやついている。



< 223 / 249 >

この作品をシェア

pagetop