はつ恋

妊娠

次の朝佳祐の親と私の両親に、もしかして妊娠してるかも知れないからと、二人で病院へ行く事を告げた。


私たちは佳祐の知り合いの産婦人科の先生がいる病院へ行った。


佳祐が朝連絡を入れてくれてあったので、病院の裏口から入る事が出来た。

診察室に入ると母と同じくらいに見える女医さんがいた。


その女医さんは佳祐の同級生のお母さんだった。


「ねぇ佳祐君結婚したの?」

「いえまだです。婚約中で一緒にくらしてます。彼女は僕の生徒で・・・」


仲村と名乗る女医さんは驚いている。


「つまり教え子に手を出したって事?佳祐君もやるね。」


私は笑えない。佳祐は何故か分かってる。


「とにかく診察するから、向こうのドア開けて、台に上がってね。」


緊張し過ぎて自分の置かれている立場を忘れそうになる。


診察が終わり、私は佳祐と手を繋ぎ結果を待った。



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