はつ恋
私は仲村先生の所へ検診に来ていた。


エコーで見る私のお腹の中には、はっきりと分かる赤ちゃんがいた。


私のお腹の中でもう一つの命が生きている。


仲村先生に、「来月卒業式だね。よくここまで頑張った、最初はどうなる事が心配したよ。


でも亜子ちゃんお母さんの顔になって来た。本当に綺麗になったね。」



仲村先生に誉められ、私は本当に嬉しかった。


妊娠を知った時嬉しかったったけど、それより不安の方が大きくてどうにかなりそうだった。


佳祐に泣いて我が儘ばかり言った。


そんな私を佳祐は優しく抱き締め、亜子は俺が守るから一人じゃないから、一杯我が儘言っていいよ。なんて言うんだから。



嬉しくて又泣いた。


仲村先生にはみんな話していたから、私仲村先生がいなかったらどうなっていたか分からない。


そうもう来月私は卒業をする。


私はその日足立佳祐の妻になる。


嬉しさと不安。そして母になる私。


大丈夫だろうか?



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