はつ恋
岬も真理も足立の体育もいいよね。なんて言ってる。


私は今回だけでもういいよ。又胸が苦しくなりそうだ。



私が教室へ向かおうとすると、佳祐がそばに来た。「亜子テニスの腕あげたな。俺わざとなんか負けてないからな。部活さぼるなよ。」



私は何も言えない。



佳祐は又、「亜子と話がしたい。学校じゃ無理だから亜子の家に行っていいか?」


今さら何を話すと言うの?私はもう過去は振り返らないと決めたのに。



佳祐が私の肩に手をかける。私は何も言えない。ただ涙が溢れ出た。



佳祐が私を抱き寄せる。



私たちは又二人だけの世界に入ってしまった。




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