はつ恋
もう6時近いそろそれ部活も終わる。私は光太を待ってなきゃいけない。


私たちは片付けを始めた。岬が「光太待ってるでしょ!真理と先に帰るね。」と行ってしまった。


私は今週最後まで残り、弓道場と部室の鍵をかけなくてはいけなかった。


みんながお先に失礼します。と帰って行く。


私は部長が最後に出て行く事を確認し、鍵をかけようとした。ふいに腕を掴まれる。


佳祐だった。私は驚き佳祐を見る。私は佳祐に腕を引かれながら、部室にはいった。


佳祐が私を抱き寄せる。無言で抱き合う。


私が「さっきはごめん嬉しくてつい。」


佳祐の腕に力が入る。「いいよ。俺は嬉しいかったから、俺は亜子が好きだ愛している。」


私は驚きで声が出ない。なんで今頃そんな事言うの?

あの時佳祐は彼女とキスをしてた。私の好きな佳祐はいなくなったと思ったのに。今さら好きだと言われても困る。


佳祐は「返事はいい。俺はただ俺の気持ちを伝えたかった。亜子に俺の気持ちを知っていてほしかった。突然にごめんな。」


佳祐ずるいよ。今頃になって、私が佳祐の事一生懸命忘れようとしてるのに。好きだなんて、愛してるなんて言われたら私。


「佳祐今さら、遅いよ私がどれだけ佳祐を思っていたか!佳祐を思ってどれだけ泣いたか!佳祐を諦められたらどんなに楽か!」



佳祐が私を強く抱き締める。そして佳祐が泣いている。


「ごめん。ごめん。」と何度も言う。


二人の間にもう言葉はいらない。



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