はつ恋
もう息が上がって走れない。

光太が笑う。私も笑えた。

「ねぇ私のこのカッコおかしいの?ワンピースなんて着てくるんじゃなかったよ。」


「違う亜子はどこまで鈍いだよ。亜子が可愛いからだろう。お人形さんみたいに可愛いから、みんなが見とれるんだよ。」


「あり得ない。」と笑うと


「まぁ亜子のそんなとこ好きだけどな。」


光太が私を抱き寄せた。


「ほら。映画見にいくぞ。」

二人で笑いながら歩いた。楽しかった。本当に!



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