はつ恋
すぐに携帯が又なった。


私の部屋は三階にある。父は設計の仕事をしていて、一階に事務所がある。父と母の部屋は二階だ。三階の私の部屋には非常階段がある。


私は携帯を持ちその非常階段を降りた。


私も佳祐に会いたかった。

玄関前で待つ佳祐の車に私は乗った。


佳祐が、「少しドライブでもするか?」私は頷いた。


佳祐は無言のまま車を走らせる。


佳祐といると言葉などいらない。


夜景の見える場所に車を停める。



< 77 / 249 >

この作品をシェア

pagetop