はつ恋
保健室に入ると養護の青木先生が、「森島さんこの頃過呼吸は大丈夫なの?」


「はい。ここ最近大丈夫みたいです。」


「それは良かった。この手はどうしたの?真っ赤じゃない。シップはれば痛みも楽になるから。」


私は青木先生にシップを貼ってもらい教室へ戻った。


光太がこっちを見た。


「悪かったな。手 」


「別にいいよたいした事ないし。」


二時間目は佳祐の数学だ。

無事にこの時間が終わりますように心の中で願った。

チャイムとともに佳祐が入って来た。


佳祐が、今日は力だめしのテストをすると言い、みんなからの大ブーイング。


無理だよぉ私は頭を抱えた。

佳祐は、「受験には必ず必要な科目だから、常に力をつけて置かなといけないぞ。」


私がため息をつくと佳祐と目が合った。



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