君の隣で。
「ヤバ…弘之…起きて!」と、小声で話しかける。
それでも弘之は起きてくれない。
「ん…あっ愛理…」
えっ…あっあたし!?寝言だよね…。
「ん~。むにゃむにゃ…あっ愛理!!おはよう。」
弘之はにこっと笑いかけてきた。不覚にもドキッとしてしまった。
「皆さん、おはようございます。私の名前は…」
先生が話している。聞こうとしているのに胸が激しく高鳴り、うるさくて聞こえない。
あたし何でこんなにドキドキしてんの…。
自分でもわからなかった。
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