ずっと一緒だよ。
3月17日。
ねぇ、結衣。
僕は、今日、転校生として君に会えるよ。
『転校生を紹介するー。入れ』
『はい』
『沢田隼人くんだ』
『よろしくお願いします』
軽く挨拶をして、向けられている視線を無視して、辺りを見回す。
結衣・・・結衣・・・どこ・・・。
・・・あ、いた。 ・・・ヤバイ。
結衣が、僕を見つめてるよ・・・・。口が、緩む。
すると、結衣も微笑んだ。
うふふふふふふ。うれしいなぁ。
結衣が、僕を見て、微笑んだ。
しかも、席は、結衣の隣。
僕が席に座ると、結衣は僕に話しかけた。
『あたし、佐藤 結衣!よろしくね、隼人君!』
『うん、よろしく』
知ってるよ、結衣。
結衣のコトは、何でも知ってるから・・。
あぁ・・・こんなに近くに、結衣が居る。
なんて幸せなんだろう。
結衣・・・早く僕だけの“モノ”にしたいよ・・・。
ね・・・結衣。