Star Dust ~星のカケラ~
「馬って乗れる?」


食事が終わると、シューが目の前まできて問いかけた。


「えーっと、角や羽が生えていなければ……」


ユニコーンがいるのだからペガサスがいたっておかしくない。


「わかった。ルージュを使うといいよ」


「でる前にその瞳どうにかしないと」


ふと顔を上げるとレイがシューの隣まで来ていた。


「瞳を閉じろ」


言われた通りにすると、感じたのは柔らかい絹の感触。


そして昨日とは違う、冷たい、ひんやりとした間隔を感じた。


「開けてみろ。髪の色に合わせてみた。さすがに国王陛下を騙せるとは思えないが、城下を歩く分には平気だろ」


「あ、ありがとうございます」


そう言えば王子の瞳も昨日のアッシュグリーンじゃない。



髪の色と同じ明るいブラウンだ。やっぱり王族は気軽に出歩けないんだ。




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