Star Dust ~星のカケラ~
「へー。上手だね」


ルージュと名づけられた牝馬を借り、王都へと向かう道。

柚子の馬の扱い方に二人は驚いていた。


「流鏑馬をするので」


「ヤブサメ?」


「えーっと。馬に乗りながら弓で的を射るんです」


いつか役に立つから。

グランマのその一言で習わされていたもの。

乗馬に関して言えば馬術障害もできる。


どんなに嫌がってもグランマの一言に押されていた。


こんなことで活かされるなんて思ってなかったけど。


「じゃあユズは女性騎士なんだ」


「ち、違います。普通の学生です」


通じる言葉と通じない言葉があるって不便だよ~。


「じゃあ、訓練中?でも戦があれば戦うんだろう?」


い、いく、いくさ?戦う?そんな物騒な。


笑顔で言わないで~。




平和ボケしている私にはついていけない








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