Star Dust ~星のカケラ~
「レイ。ご苦労だったね」


「いえ。もったいないお言葉でございます」


「君が…ああ。本当にアッシュグリーンだね」


階段を降りてきて私の頬に触れながら言った。


「え、あ、あの」


困惑していると


「この瞳に関して何か聞いてる?」


優しく微笑む国王の顔


「グ、グランマ、祖母が言うには私の祖父の色らしいです」

「祖父の色ね。この色国では王家の色ってことは聞いたかね?」


「は、はい」


どうしたらいいの?グランマ、グランパは誰だったの?


「君、名は?」


「柚子です」


「ユズか。シューの報告によると湖でユズを拾ったらしいが…この子が天使(アンジェ)ということか?レイ」


天使?…どういうこと…これじゃ本当にリリア国物語…天使…何?


「いえ。それはまだ」


ユズの方に視線をやると呆然と立ち尽くしていた。


「ユズ?」


「ねえ、天使って?」


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