Star Dust ~星のカケラ~

doute ~疑惑~

「ねえ、天使って何をするの?」


ずっと気になっていた疑問。


私は帰れるの?グランマのいる場所へ。


「…このリリア国には4つの聖域と呼ばれる場所がある。ユズがいた太陽の森、北にある月の砂漠、東の果てにある星の泉、そして王宮の禁域の4つだ。」


「うん」


ここまでもグランマの話に同じ。


それぞれの場所に守護獣が眠っていて、それを目覚めさせる。


守護獣たちは天使の命令にのみ従う。


「それぞれの場所には守護獣がいる」


その先のレイの説明は私が思ったものと同じだった。


ちゃんと天使になれる?


私が読んだのは太陽の森に向かうまで。
だめ。まだ決められない。私なんかにできるの。


この国に迫っている危機って何?


グランマ…なんでグランマの話と一緒なの?グランパは誰?



答えの返って来ない問いを心の中で投げ続けた


「ね…今起こっている危機って何?」


「……実は魔物が増えている。それにその魔物を使って、国王を倒そうとしている族がいるんだ」


「その魔物たちや、魔物を操っている人たちを倒すのが天使?」


「…そこはよくわからない。だが、ユズが太陽の森の湖にいたということは何か意味があるはずだ」


もう夢ならいいのに。それくらい私の頭は混乱していた。


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