Star Dust ~星のカケラ~
「は…?」

「だってユズちゃん。一人放って置く訳にいかないだろう」


ベッドで小さな寝息をたてるユズを見る。


「確かに…でもそれならお前の方が」


「ああ。俺も出しておいた」


「わかった、悪かったな」


視線を眠るユズの方にやる


穏やかとまではいかないものの、倒れていたときの苦しそうな表情は無い



「話すのが早かったかもな」



「天使のこと?」


ベッドサイドの椅子に二人は腰掛け、ユズを起こさないように小声で話をしていた。


「ああ」


「遅かれ早かれ知らなきゃいけないことだったんだから。レイが気を病むことじゃない」



「だが、知らない世界に一人落とされて不安だったはずだ。なのに」



「相変わらず顔に似あわず優しいんだからお前は」



幼馴染であり、物心がつく前から一緒にいるため、もうお互いの性格などわかりきっている。



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