彼はぺっと
家に帰ると、
春樹が慌てて玄関まで来た。

そして強く抱きしめられた…

「な…なに…?」

「……

沙羅が隣にいなくてびっくりした…」

子供みたい…
泣きそうな春樹を私も抱きしめ返す。

「ほら、
遅刻しちゃうよ。
ご飯作るから…」

「うん…」

しぶしぶ離れた春樹。

そのままキッチンに向かって材料を切り始める。



< 115 / 141 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop