彼はぺっと
心配しないでと言わんばかりに
私の頭を優しく撫でる。

「沙羅…帰ろう?
そんな顔で教室入るの嫌だろ?」

「うん…」

腕を引っ張って私を立たせ、
涙を拭ってくれた。


裏門から出て、帰路に着く。
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