彼はぺっと
"あの夜"
その言葉が気になって

急に怖くなって

春樹に抱きつく…

「…沙羅」

春樹の大きな手が私の顔を包む…
春樹の綺麗な顔が近づいて、
私は目を瞑った…
―チュッ チュッー チュッ

角度を何度も変えて短いキスをされる…
ここは歩道…電柱と看板のおかげで通行人からは死角なっている…

「春樹……聞きたい…」

「話すよ…ちゃんと、」



美那夏には電話で事情を話した。
じゃあダブルデートはまた今度だねっ☆
ありがとう美那夏…

「沙羅…一回帰ろ?」

「うん」
< 54 / 141 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop