彼はぺっと
ミラーハウスを出た後に、
すぐ春樹の手を取った。

さっきのことを思い出すと
春樹の顔を見れない…

「沙羅、なんか飲む?」

「う…うん…」



暖かいココアを2つ。

「ほら」

やっぱり顔を見れない…

「ありがと」

「沙羅…??
…顔赤いよ?熱?」

顔を覗かれて、
しかもおでこまでくっついた。

「は…はる…春樹のせいだ…よ…」

「……

あー…もう可愛すぎ…」

急に立ち上がって
座ってる私を包むように抱きしめる。

なんだか…
落ち着くし暖かいな…

「幸せ…」




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