彼はぺっと




「たくさん乗ったな…」

「春樹……絶叫系ばっかり…
お化け屋敷怖かったぁ……」

「は?お化け屋敷怖かったの?
あんなの所詮人形じゃん…

まぁ…抱きついてくれたし俺得だったな…」

「…ん?」

「…」


―――――

「最後はアレだよ!!」

「観覧車だ…沙羅が乗りたいって言ってたもんな。」

「ピンクのやつがいいなぁ」

「なんで?」

「だってね…
ピンクのゴンドラにのって頂上でキスをする。
そしたらその2人は永遠に幸せなんだって…」

春樹の手を握る。

「……

そんなことしなくてもずっと一緒だけどな…」

春樹は恥ずかしいことばっかり言う…



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