彼はぺっと
2
「たくさん乗ったな…」
「春樹……絶叫系ばっかり…
お化け屋敷怖かったぁ……」
「は?お化け屋敷怖かったの?
あんなの所詮人形じゃん…
まぁ…抱きついてくれたし俺得だったな…」
「…ん?」
「…」
―――――
「最後はアレだよ!!」
「観覧車だ…沙羅が乗りたいって言ってたもんな。」
「ピンクのやつがいいなぁ」
「なんで?」
「だってね…
ピンクのゴンドラにのって頂上でキスをする。
そしたらその2人は永遠に幸せなんだって…」
春樹の手を握る。
「……
そんなことしなくてもずっと一緒だけどな…」
春樹は恥ずかしいことばっかり言う…