松本さんのハナシ。





「ごめんなさい!!」





と、頭を下げられました。





「………?」



「ホント、ごめんね?

わたしが皐月のとりまきが来た時、松本サン呼んじゃって…

それで、松本サン殴られたらしいじゃん?何かわたしのせいかなって…思っちゃってさ」





………。





凄く責任を感じていたのか、早口になっていました。





「あ、何かやっぱ怒ってるよね?
ホントに反省はしてるんだよ、あ、別に許してって事じゃなくて…ただ謝りたくて、

あー、出来れば許して欲しいかな?嫌われたくないし。や、でもそんなのわたしの勝手だしね、うん。」





私が黙っていたから、怒っていると勘違いして、焦ったのか又早口になっています。





「でもでも、わたし、とりまきって知らなかったっつーか、その…松本サンをどうにかしようとかないからね
とりまきに協力したわけでわ



「あの!!」





いつまでたっても西田さんの話は終わらないので、話を遮ってしまった。





「私、別に西田さんに怒ってないです。」



「ホントに?」



「西田さんは悪くありませんよ。」





そう言うと、両肩をガシッと掴まれて、





「じゃあ、松本サンとわたしは友達だね?」






< 23 / 51 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop