日だまり




「え!?あたしの話はいーよ!あっ優ちゃんは?何で塚本くんのこと好きなの?」


え!?
何でいきなりあたしの話!?


「あたし優ちゃんの話、前から聞きたかったんだ!」


にっこり微笑む夏季が眩しい!
可愛いな、おい!
……負けた、負けたよ。
そんな可愛い笑顔で言われたら話すしかないよね、うん。


「あー…あたし?あたしは…」



−−−−−−−−−


さかのぼること1ヶ月前

ちょうどゴールデンウイークが終わった翌日の日、ただでさえ休み明けでだるいのに、あたしは運悪く日直の日だった。
しかも相手の広瀬くんは風邪で休みという最悪な状況。


「あー…もう何で広瀬くんはよりによって今日休むんだよ!」


朝から日直の仕事をひとりでこなし、そのうえ日直という理由で担任に散々こき使われたあたしは、昼休み購買に向かいながら紗耶に愚痴を零していた。


「確かに今日は最悪だわな。優歩どんまいだねー」


ホントにどんまいって思ってんのかよ!って思う程に棒読みで言う紗耶。





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