あなたが探偵?私が助手?
「そ、そぅなんだ…」
向井さんが私の勢いと姉の珍行動に驚き、
「ヒドいな…」
性悪男までもが眉間に皺を寄せながら苦笑した。
ほら見ろ(実際いないからムリだけど)、清羅姉、この男に苦笑させるほど、アンタの行動はヒドいんだよ…
この私の性格は姉が母のお腹の中に忘れた『しっかり』と言う言葉を私が2人分引き受けたのだと、清亜が言っていた。
「まぁ、それより、コーヒー煎れてくれ。直人のはマズくて飲めねー」
と、性悪男が言った。
「はぁい」
私は返事して、給湯室に行った。
(この事務所には部屋の中に小さな台所みたいなのがあります。)
「ヒドいなぁ!せっかく僕が淹れた『美味しい』コーヒーをマズいなんて!!」
向井さんが頬を膨らませて言った。
ごめん、向井さん。
はっきり言って、
気持ち悪いよ。