あなたが探偵?私が助手?
「ふ~ん、いかにもいわく付きの館だね。」
やっと着きました!!
軽井沢で今回の現場(?)!!
「荷物貸せ。」
「ぁ、ども。」
桐谷さんが荷物を持ってくれた。
軽々持つなぁ。
そーいや案外、筋肉質だなぁ。
イイ体してんなぁ…←変態
門まで続く少しの階段を登り、変な模様のドアノブに手を掛けようとした時……
「ストップ!!」
「え?」
桐谷さんに止められた。
何……?
「それ、血痕じゃないか?」
「え……!!?」
一気に手を引っ込める。
血……痕……?
桐谷さんがドアに近づいて血痕らしき模様を見る。
「状態からして、かなり古いものだな。」
「なんでそんなのが…?」
「わからない。とにかく屋敷の人に聞いてみるしかないな。入ろう。」
中に入る。
中はヨーロッパ風で家具も揃えられていた。
照明はシャンデリア。
「すご…」
「金持ちの道楽だな。」
………(怒)
皮肉野郎が。
「お待ちしておりました。桐谷探偵様達ですね?」
ぅわぁっ!!
急に現れた年配のいかにも上品なおじいさんに驚く。
服からして、執事さんとか?
「えぇ、そうですが、貴方は?」
桐谷さんが聞く。
「この屋敷の主人、叶聖吾(カノウセイゴ)様の執事でございます。」
やはり執事。
「皆様お集まりでございます。広間にご案内させていただきます。」
そう言って私達の荷物を持つ執事さん。それから、後から来たメイドの望月仁子(モチヅキニコ)さん。