あなたが探偵?私が助手?
消えない記憶
†side:冷泉†
俺宛ての挑戦状が届き、ある館に来た。初っぱなから血痕付きのドアだ。
しかもこの部屋のイスにも付いていた。
そして、
今流れている悪魔の映像。
次に流れたのは一枚の写真。
まだあどけなさが残るショートボブの少女が写っていた写真。
誰だー……?
そう思っていると俺の隣にいる守村(ちなみに守村清香の方だ。)の息づかいが荒くなっていた。
「守村?」
呼びかけても苦しそうにするだけ。
どうしたんだ?
「清香ちゃん!」
守村さんが守村に駆け寄る。
「ゃ、いやぁぁぁあああっっーー!!!!」
守村が倒れた。
「守村!?」
思わず駆け寄る。
一体どうしたんだ?
守村は意識を無くしているだけだ。
「ぉ、おい?」
「どうしたのよ!」
口々に言う奴ら。
全員、いや、2人だけこの状況に動じていない。
執事の席と、
メイドの望月。
眉ひとつ動いていない。
チッ、不気味な奴らだ。