あなたが探偵?私が助手?




「清香ちゃん!清香ちゃん!」



守村さんが動揺してるなんて珍しい。



ったく、
一体なんなんだよ。この写真の女。




俺はひとまず席さんに言って、映像をストップさせた。



それから、気を失っている守村を抱き上げる。




案外軽いな。




「どどどどーしよ!?冷泉!せせせせ清香ちゃんがぁ!!!」



うるさいな。



直人がオロオロする所を見るのは滑稽で面白いが
今は激しく邪魔だ。




俺は守村を抱き上げたまま直人の溝に蹴りをいれた。




案の定、直人は死亡だ。



ハハハ、実に愉快だ。そのまま迎えが来てしまえ。



「ひ、ひでぇ……」



葉月がボソッと言う。



「何か反論が?」



ニコリと満面の笑み。




ブンブンと首を横に振る。




コイツ、あれだな。直人と同じ可哀想な設定だな。



おっと、作者。
(そんな事、ないょ!超→良い設定なんだ!)
とか言うフォローはやめておけよ?
死ぬぞ。




「とりあえず、映像を流して下さい。席さん。」


「お、おい」


「その子、部屋に寝かしてあげた方がいいんじゃない?」




葉月と長谷川が言う。



「いえ、部屋だと危険です。そのDVDを置いた奴がもしかしたら外部の人間かもしれませんし。そうでしょう?叶さん。」




俺はチラリと叶を見る。



お前が、あのDVDを置いた奴じゃなきゃな。



「そうですね、」



ニコリと笑う叶。



ムカつく奴……




「席さん、流して下さい。」



俺は守村を抱きかかえながら映像を見た。



そして、
その内容に、俺は愕然としたー……。











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