あなたが探偵?私が助手?




「ん……」



守村が目を覚ます。



あの後、守村を部屋に運んだ。



「所…長…?」


「気が付いたか。」



今、この部屋には俺と守村しかいない。



「あれ…?なんで私……」



守村はいまいち状況が掴めていない様だ。



「お前、倒れたんだよ。あの写真が流れた時に。」


「あぁ…」



守村は思い出したのか、青白い顔をした。



「お前、あの写真の女と友達だったんだな。」



俺がそう言うと守村は「どうして…!?」と、驚いた顔をして呟いた。



守村が倒れた後、流れた映像の写真に、守村が写っていた。



今より少し幼い守村だった。



あの写真の女の名前は“浜野由佳里(ハマノユカリ)”



守村の親友で、三年前に起きた、誘拐事件の被害者だー…。



今回、俺達が集められたのは、この事件の犯人を捕まえる事。



そして、この屋敷のどこかにいる、生きているか死んでいるかわからない浜野由佳里を見つける事だった……。









< 44 / 124 >

この作品をシェア

pagetop