あなたが探偵?私が助手?
“男のセリフ”?
なんかあったっけ?
そんな私に気付いたのか、桐谷さんがフッと鼻で笑う。
ムッ(怒)
←すんまへん、キモイですな‥
「セリフって?」
「挑戦状と少しかぶってる。」
私の投げかけに答えたのは伍未ちゃん。
「みんな、同じ挑戦状を貰ったんですね。」
叶さんが言う。
「そうみたいです。皆さん、今挑戦状をもっていますか?」
桐谷さんの言葉に皆ポケットやらから出してきた。
テーブルに皆の挑戦状を並べる。
見た目も内容も全て一緒。
違いは皆の名前くらい。
そして、共通点がわかったー…
『楽しい“ショー”を始めましょう。』
確かに、
男のセリフとかぶっている。
でも……
「桐谷さん、ただの偶然じゃないんですか?」
そうだよ。
ただの偶然にすぎない。
確証がない。
「確かにそうだ。だが、あまりにも偶然すぎる。犯人はきっとこの話を知っているんだ。」
「そうですね…同じ人間ならともかく別人だとなると…」
「あぁ!確かに!だスゴい偶然なぁ!」
向井さんがポンと手を叩く。
……向井さん、
あなたはバカでしょうか?
話を聞いていたんですか?
偶然て、
どー考えても必然でしょう。
ほら、
皆さん呆れてる。
数秒後、桐谷さんのパンチによって向井さんを強制的に黙らせた。