あなたが探偵?私が助手?






“男のセリフ”?



なんかあったっけ?



そんな私に気付いたのか、桐谷さんがフッと鼻で笑う。



ムッ(怒)
←すんまへん、キモイですな‥



「セリフって?」


「挑戦状と少しかぶってる。」



私の投げかけに答えたのは伍未ちゃん。



「みんな、同じ挑戦状を貰ったんですね。」



叶さんが言う。



「そうみたいです。皆さん、今挑戦状をもっていますか?」



桐谷さんの言葉に皆ポケットやらから出してきた。



テーブルに皆の挑戦状を並べる。



見た目も内容も全て一緒。



違いは皆の名前くらい。



そして、共通点がわかったー…



『楽しい“ショー”を始めましょう。』



確かに、
男のセリフとかぶっている。



でも……



「桐谷さん、ただの偶然じゃないんですか?」



そうだよ。
ただの偶然にすぎない。
確証がない。



「確かにそうだ。だが、あまりにも偶然すぎる。犯人はきっとこの話を知っているんだ。」


「そうですね…同じ人間ならともかく別人だとなると…」


「あぁ!確かに!だスゴい偶然なぁ!」




向井さんがポンと手を叩く。



……向井さん、
あなたはバカでしょうか?



話を聞いていたんですか?
偶然て、
どー考えても必然でしょう。



ほら、
皆さん呆れてる。



数秒後、桐谷さんのパンチによって向井さんを強制的に黙らせた。



< 61 / 124 >

この作品をシェア

pagetop