あなたが探偵?私が助手?



ちなみに、桐谷さんの技(?)は見事だ。



うん、
見てて清々しい。
←え



「でも、何でわざわざ同じセリフを使ったのかしら?」


雅さんが不思議がる。



「まさか犯人、この事件と同じ事しようとしてるんじゃ……」



葉山さんの一言で空気が冷たくなった。



「まぁ、可能性がないとは言えないな。」



桐谷さんが言う。



「でも、可能性が低いと思う。私は」



私の言葉に皆が私の方を見る。



「何故?」



叶さんが聞く。



「だって、もし私がこの事件と同じ事しようとするなら、もっと人を多くする。その事件は殺された人が多いから。」



皆が沈黙した。



はい、沈黙~~……



シカトですか?




「清香ちゃん……恐ろしい。」


「本当に高校生?」


「犯罪心理学者、向いてるかも」


「末恐ろしい子ね……」


「……残虐者」



口々に驚いている様子の皆。



ちと待て、
最後の人なんつった?



残虐者だと?
せめて独裁者だろう。



ぁ、それもヤだな。



じゃあ何がいいかな?んーと……



「思考を飛ばしてんじゃねぇ。」



ゴンッ!!



桐谷さんに頭を殴られた。



「いっ…!酷っ」


「あっそ」




誰か殴ったらゴッツ痛いもん持ってきて!!



「まぁ、とにかく、その子が言ってる事、間違ってなさそうだけどね。」



雅さんが言う。



「そだな~☆」



葉山さんには緊張感と言うのがないのだろうか。



……ぁ、
向井さんが起きた。



そしたら、葉山さんがボソッと呟いた。



「犯罪者なんて……ただの自己満にしかすぎない。」



背中がゾクリとした。その表情に、感情が無かった。



何だろ……
怖いな……



その後、私達は夕食を済ませ、各自部屋に戻った。





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