あなたが探偵?私が助手?




†side:冷泉†



部屋に戻り、PCで浜野由佳里の事を調べた。



ーコンコン



「…はい?」



誰だ。
直人だったら殺してやる。



「あ、桐谷さん、私。清……」



ーガチャ



言い終わる前にドアを開けた。
声でわかるし。



「…なんだ?」


「ぁ、ちょっと聞きたい事が…」


「そぅ。入れば?」



部屋に入るよう言うと、清香は入ってきた。



待て、
警戒感なさすぎ……



聞きたい事とは俺の“ある噂”。



挑戦状に書いてあって気になったからだしい。



行動力がある意味ありすぎだろ…



「と、いうーワケなんだけど?」


「“ある噂”ねぇ…別、たいしたことないんだけどな」



小声で言ったつもりだったが、聞こえていたらしい。



「たいしたことないなら教えて下さい。」


「……減らず口」


「どっかの皮肉野郎よかマシ…」


「黙れ。」



全くコイツは。
なんなんだ。
俺にここまで刃向かってきたのはお前だけだぞ(怒)



見ると清香はむぅ…と頬を膨らましていた。



ーーっ、バカめ。
自分の顔を自覚しろ。



怖くねんだよ。
むしろ……



「噂ってのは、俺の探偵としての噂だろうな。」



冷静に言った。
内心バクバクだがな。
確かに、清香に対して特別な感情を持っているが、恋愛感情ではない。



なんだか分からないが……



きっと、コイツを守るのは俺でありたいと思っているんだ。



コイツの涙を見たあの時、そんな感情だけが、素直に出た。



「ふーん?探偵としてかぁ、“顔だけ男探偵”とか“性悪探偵”とか?ワォ♪♪見事な悪口♪♪」



前言撤回。



「馬鹿。違う。」


「じゃぁ何?」









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