あなたが探偵?私が助手?
「自分で言うのは気が引けるが…俺は結構有能だ。」
「ワォ!桐谷さんが謙遜してる!」
「殺すぞ。…まぁ、警察からも依頼される事もあるんだ。俺は性格上、興味のない事件は断るんだが…引き受けた事件は全部解決した。」
「俺の推理は全て合っててな、それでごく一部では噂になっているんだ。」
清香は口をポカーンと開け、
俺を見る。
コイツ、
理解してる……?
「おぃ?」
「ぇ、え?じゃぁ桐谷さんは有名な探偵さんって事?」
眉間にシワが寄ってる……
面白い。
「ごく一部、だけどな。」
「そ、そーなんだ……」
まだ放心状態の清香。
「じゃぁ…他の人達も、かなり有名なの?」
他の…?
あぁ、葉山とかね。
「いや、有名なのは俺と叶だけ。叶は犯罪心理学者で有名だ。長谷川は、長谷川の勤めている探偵会社が有名なだけだ。」