あなたが探偵?私が助手?




「「きゃあぁぁあーーーっっ!!」」



一気に桐谷さんを離す。




みんな、ポカーンとしていた。



ですよね!?!?




「…何の用?」



桐谷さんの言葉でみんな我に返った。



「え、あ、あぁ、ここにいる奴らの事を調べたんだけどね‥」


チラチラと私を見ながら話す向井さん。



うぅぅ…
視線が痛いよぉ…



「それなら俺も調べたよ。」


「全員?」


「あぁ…?」


「席さんと仁子さんは?」


向井さんがニヤリと笑う。



桐谷さんが「チッ…」と舌打ちした。



まだだったんだ。
向井さんが勝ち誇った様に続ける。



「あのねー♪シンちゃんに聞いたんだけどー♪♪」




シンちゃん?



「ゲ。シンに聞いたのか!?」


「そだよ?相変わらずイイ声してたなぁ♪♪」


「き、む、向井さん。シンって、誰ですか…?」



“桐谷さん”
そう言おうとして口をつぐんだ。



やっぱり、今は桐谷さんの顔を直視できなくて……



「あぁ♪シンって言うのは俺と冷泉の幼なじみだよ♪新生の“新”ってかくんだよ♪」


「バカやろう。神聖の“神”だ。」


「ぁりい?」



向井さん……
あなたって人は……







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