たった一つの魔法
【その10…嘆き】


………………







それを見ていた神様は、
悲しみに嘆いていました。







そして、
地上に降り
王様にこう言いました。







「何という
悲しい生き物だろうか。

ずっと
側に居たものの死に、
気持ちは揺らがないか?」







神様は、
王様の
その殺伐たる対応に、
とてもいたたまれない
気持ちに
なっていたのです。








そんな神様は
最後に一言、
王様に言いました。








「お前たち人間に、
一つだけ
魔法を与えよう…」








そう言い、
神様は人間に
たった一つだけ
魔法が使えるように、
力を与えました
< 10 / 15 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop