愛LOVE悠‐あいらぶゆう‐
あたしはリビングに着いてから辺りを見回した。

居ない。

兄弟が居ない。

「あ、俺、コンビニ行って何か買って来るよ」

と晴彦さん。

「あ!あたしも行ってくるから、愛、留守番頼むわよ?」

「あ、うん。1人で?雷とか鳴んないかな…?」

あたしは雷は嫌いだ。

お化けとかも苦手だ。

だから一人の留守番も少しは怖かったりする。

「あぁ、うん、待って!」

と言い晴彦さんは息を吸い

「悠〜!おりて来い〜!」

と叫ぶ。

続くようにニコッと笑い、ママが

「じゃあ、行ってくるわね!愛!」

あたしは

「うん。ハーゲンダッツの新しいの頼むよぉ?」

ママは

「分かったわよ」

と笑い、晴彦さんと一緒に家を出た。
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