噂の彼の甘い罠†アイドルと秘密の同棲

晴弥が部屋を出て行って、しばらくして気付いた。

私の部屋の鍵が、机の上に置いてあった。



あ…

これ、お父さんに渡したスペアキーだよ。

てコトは、お父さんが晴弥に渡したの?


何の為に???







そーだ。

お父さんに電話してみよう。

出張で寂しがってるかもしれないしね。





携帯に電話をかけると、お父さんはすぐに電話に出てくれた。

『もしもしお父さん?』

『お~、小春!どーした』

お父さん、やたらテンション高い。お酒飲んでるのかなー。





『あのね…私の部屋の鍵。何で晴弥が持ってるの?』

『あぁ、万が一の時の為に…なっ?』

万が一ぃ?

どんな時なのよぉ。





『お父さぁん、早く帰って来てぇ。晴弥と二人だと、ケンカばっかだよ…』

『まぁそう言うなよ。晴弥くん、いい男だろー?小春と二人っきり…間違いがあっても、お父さんは晴弥くんを咎めないからなっ。ハハハ~ッ』

はぁっ!?

お父さん、ナニ言っちゃってるんですかぁ~っ。

バカ言わないでよぉ。

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